JICA草の根技術協力事業スタート

インドにて『子どもの安全を保障するためのセーフティネット確立へ向けたNGOのキャパシティディベロップメント研修』が開始されました

*本プロジェクトはJICA草の根技術協力事業として採択されました。

私たちが活動を行う、インド西ベンガル州シリグリは、世界的な観光都市ダージリンの麓に位置し、さらにバングラデッシュ、ブータン、ネパールの国境と接しており、古くから交通の要衝として栄えてきました。しかし、多くの国境と接する西ベンガル州はインドの中でも最も人身売買が摘発されている州です(Ministry of Home Affairs, 2016)。また、シリグリにあるNew Jalpaiguri Station(NJP)では、多くの子どもたちが路上で生活を行っています。このような地域において、人身取引で苦しむ人や路上で暮らす子どもたちを保護し社会復帰までの手助けをするのが、私たちの提携団体である「CONC’RN」です。その他、多くの現地NGOが子どもたちへの「教育の提供・家庭復帰」を目指して活動を行っています。しかしNGOは、資金調達計画の欠如による資金不足やNGOスタッフの研修機会の少なさによるスタッフのスキル不足といった課題を抱えており、期待される成果が十分には残せていない現状です。

また世界最多の児童労働者を抱えるインドにはNCLP(National Child Labour Project)と呼ばれる、児童労働者を労働から解放し教育へとつなげる国家政策があります。この政策によって提供される学校はSpecial Training Center(STC)と呼ばれ、労働を行っていた児童の公教育に入るための準備期間としての役割を担っています。この学校の運営も現地NGOが行っています。しかし、STCの現状として、教師のスキルの不足、授業の計画性の無さといった課題が見られます。

このような現状を受けて私たちIMAGINUSは、NGOスタッフへの研修とSTC教員のスキルアップ研修を行うことが、当該地域の児童保護セーフティーネット拡大につながり、1人でも多くの子どもたちに「教育機会・家庭復帰」の提供を実現できるのではないかと考えています。そのため、提携団体「CONC’RN」と手を取り合って、シリグリ地方を中心としたNGOのCapacity Building Trainingと、STC教員研修を3年間にわたって行います。